学校の転校生

そびえ立つ書架を貫く陽光の筋の中を、埃の粒子が舞っていた。マルコは、ささやくような本が果てしなく並ぶ列の中に迷い込むのが好きだった。「ねえ、ニルス、ここにいる物語はどれも寂しい思いをしていると思う?」と、彼は尋ねた。彼の声は、洞窟のような図書館にわずかに響いた。

ニルスは肩をすくめた。「そうかもな」と答え、床の小石を蹴った。突然、二つの棚の間にきらめくポータルが点滅して現れた! 幼い少年がよろめきながら転がり出てきて、ぼうぜんとした様子だった。「うわ! ここはどこだ?」少年は服の埃を払いながら叫んだ。

マルコは少年が立ち上がるのを手伝った。「君は今、大図書館にいるんだ。僕はマルコ、こっちはニルス。大丈夫かい?」サンティアゴは頭を擦った。「えっと…多分。僕はサンティアゴ。この場所について読んでいたら…バン!って。」ニルスは、いつものように慎重に一歩下がった。「これって何か企みなのか?」マルコは安心させるように微笑んだ。「僕たちはここでは不可能なことを信じているんだ、ニルス。J・R・R・トールキンが言ったように、『さまよう者すべてが道に迷うわけではない』。喜んで手伝うよ。」

「ある意味、ここは学校だよ、サンティアゴ。僕らの教室へようこそ!」マルコはサンティアゴの肩を叩きながら、にこやかに言った。「でも、ここは君の学校じゃないし、君の世界でもないんだろ?」ニルスが口を挟んだ。「君の身の上話を聞かせてくれよ、新入り。君のいた場所には図書館なんてあるのかい?」サンティアゴは少し涙ぐみ始めた。「僕の図書館は…なくなってしまったんだ。奪われたんだ。インク泥棒が全部持っていってしまって、僕は読んでいたこの本と一緒に、かろうじて逃げ出したんだ。」

マルコはサンティアゴがしっかりと握りしめている本を調べた。「『永遠の物語の書』…これは白紙なのか?」サンティアゴは惨めな顔でうなずいた。「インク泥棒が物語を盗んで、本を空っぽにするんだ。彼は物語を食料にしているんだ!」ニルスは息をのんだ。「それじゃあ、大図書館のすべての物語が危険にさらされているってことじゃないか!」マルコの目は決意に満ちて輝いた。「彼を止めなければならない」

三人は薄暗い通路を忍び足で進み、静寂は彼らの柔らかな足音によってのみ破られていた。突然、棚の一部がガラガラと音を立てて崩れ落ちた!「彼だ!」ニルスは叫び、慌てて後ずさりした。インクの渦が現れ、そこから影のような人影が姿を現した。その目は赤く光っていた。「物語は、私のものだ!」それは、ページが擦れる音と背表紙が砕けるような声で咆哮した。

「協力するんだ!」マルコはインクの飛沫をかわしながら叫んだ。「ニルス、対抗呪文について読んだことを思い出せ!使うんだ!サンティアゴ、本を盾にしろ!」ニルスは古代の書物から学んだ呪文を必死に唱えた。サンティアゴは白紙の本を体の前に掲げ、インク泥棒のインクの爆発はそれにあたり、無害に飛び散った。

ニルスがかけた呪文でインク泥棒が弱ると、インク泥棒は金切り声を上げた。マルコは、インク泥棒が図書館から色を吸収し、図書館を灰色で生命のないものに変えていることに気づいた。「サンティアゴ!」マルコは叫んだ。「泥棒が盗む前に、君の世界から最初に読んだ物語を覚えているかい?それを今、話してくれ!」サンティアゴは目を閉じ、失われた鮮やかな世界を心に描いた。彼は話し始めた。最初は声が震えていたが、やがて強くなっていった。

サンティアゴが話すにつれて、図書館に色が戻ってきた。インク泥棒は吠え、渦の中に縮んでいった。マルコは「永遠の物語の書」を掴み、サンティアゴの方へ突き出した。「君の物語を書くんだ、サンティアゴ!」サンティアゴのペンがページに触れると、言葉がきらめきながら現れ、本を光で満たしていった。

インク泥棒はいなくなり、図書館は安全になった。「ありがとう」サンティアゴは感情のこもった声で言った。「ついに新しい家と友達ができたよ」。マルコは微笑んだ。「それが図書館と学校の役割だよ」。ニルスはにやりと笑った。「それに、母さんがいつも言うように、一つの物語が世界を変えることができるんだ。そしてそれは戦う価値のあることさ」。その日から、サンティアゴはもう新入りではなく、彼らの友達になった。そして大図書館はこれまで以上に活気に満ち溢れていた。